僕は昔から野球が好きです。だから、ワールドカップも毎試合欠かさず見るようなサッカーファンではありません。それなのに、ワールドカップの時期になると、なぜかメッシだけは気になります。
最初は自分でも理由が分かりませんでした。でも最近、その理由が少し分かった気がしています。
メッシだけじゃない。キングカズも気になる。 #
実は、気になるのはメッシだけではありません。キングカズもそうです。
僕が中学生だった頃、キングカズはブラジル・サントスFCでプロとして歩みはじめました。学生だった僕が社会人になり、結婚し、子どもが生まれ、そして50代になった今でも、キングカズは現役です。その時間を思うと、「すごい」という言葉だけでは足りません。
年齢を重ねても、自分にできることを考えながら挑戦を続ける姿には、ただただ頭が下がります。だから僕は、キングカズを見るたびに勇気をもらっています。
野球も同じです。 #
野球でも、応援したくなる選手がいます。田中将大投手、前田健太投手、ダルビッシュ有投手、坂本勇人選手、石川雅規投手、涌井秀章投手、岸孝之投手。彼らが高校球児として活躍していた頃から見てきました。甲子園で話題になり、プロへ進み、日本代表になり、メジャーへ挑戦し、そして今はベテランと呼ばれる立場になっています。
だから、前田健太投手が古巣・広島時代以来3919日ぶりとなる日本球界復帰後初勝利を挙げた時は、本当にうれしかった。思わず泣きそうになりました。気が付けば、「スター選手を応援している」というより、「長く頑張ってきた人を応援している」という感覚に変わっていたんです。

MLBでも同じでした。 #
今年のMLBオールスターでも、同じことを感じました。マイク・トラウトがグラウンドに立っている。それだけで、なんだか安心するんです。若いスター選手が次々と現れる中で、トラウトがいるだけで「やっぱりオールスターだな」と感じます。
そして、ジャスティン・バーランダー。今季限りでの引退を、本人が発表しました。一球一球を見ながら、「これが最後になるかもしれない」と思うと、自然と見入ってしまいます。
若い選手の可能性を見るのも楽しい。でも今の僕は、それ以上にベテランの味が好きなんです。
メッシが頑張る姿に勇気をもらう。 #
だから僕は、メッシが気になります。サッカーの戦術を詳しく語れるわけではありません。それでも見たくなる。
全盛期のようなスピードや圧倒的なプレーだけではありません。年齢を重ねても、自分の強みを生かしながら第一線で戦い続ける。その姿に勇気をもらいます。
メッシだからではありません。キングカズもそう。野球のベテランたちもそう。競技は違っても、挑戦を続ける姿には、人を励ます力があります。
50代になると、応援する人が変わる。 #
若い頃は、スター選手に憧れていました。誰が一番速いのか。誰が一番飛ばすのか。誰が一番強いのか。そんなことばかり見ていました。でも50代になると、見るところが変わります。
どう年齢と向き合っているのか。どう工夫して戦っているのか。どうやって第一線に立ち続けているのか。そこに目がいくようになりました。たぶん、自分も同じように年齢を重ねてきたからなんでしょう。
おわりに #
もう「誰が一番すごいか」には、あまり興味がありません。それよりも、「どれだけ長く挑戦を続けてきたか」に心を動かされます。
若い選手には、可能性があります。ベテランには、積み重ねてきた時間があります。その時間は、プレーだけでは語れない、その人だけの物語です。
だから今回のワールドカップ決勝も、僕はメッシを見届けたいと思っています。ゴールを決めるかどうかだけではありません。50代になった今でも世界の頂点で戦い続ける、その姿から、きっと僕は「もう少し頑張ってみよう」という勇気をもらうんだと思います。