前回の記事では、50代になって「終活」を意識しはじめた理由を書きました。「終活」と聞くと、遺言書やお墓のことを思い浮かべる人も多いかもしれません。でも、僕が最初に手をつけたのは、もっと身近なものでした。
それは、「情報の整理」です。
今の時代、一番残るのは"デジタル" #
昔なら、家族が困るものといえば通帳や印鑑、保険証券くらいだったかもしれません。でも今は違います。スマートフォンの中には写真や動画があり、ネット銀行や証券口座、サブスクの契約、SNS、ブログ、そして数え切れないほどのIDとパスワードがあります。僕の場合は、それに加えて自宅サーバーまであります。
もし僕に何かあったら、妻はどこから手を付ければいいのか分からないでしょう。そう考えたとき、「まずは情報を整理しておこう」と思いました。
まずはじめたのは、“全部書き出す"こと #
僕は以前からメモを取るのが好きでした。でも、それぞれのアプリにバラバラに保存していたので、自分でも探せなくなることがありました。そこで使いはじめたのが、Obsidianです。
最初は単なるメモアプリのつもりでした。ところが使い続けるうちに、少しずつ役割が変わっていきました。
思いついたことを書き留める場所。
ブログのネタを育てる場所。
家の設備や機材の記録を残す場所。
そして、家族に伝えたいことを書いておく場所。
気が付けば、僕の「人生の設計図」のような存在になっていました。

ただ、ここまで大事な情報を1か所に集約すると、今度は別の不安が出てきます。「このVaultごと消えたらどうしよう」という不安です。だから今は、定期的に外付けSSDへバックアップを取るようにしています。情報を整理することと、それを守ることは、セットで考えておいたほうがよさそうです。
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AIがいるから、整理は続けられる #
昔の僕だったら、ここまで続かなかったと思います。整理をはじめても、途中で面倒になってしまう。そんな経験は何度もありました。
でも今は違います。AIに相談しながら進めれば、「どんな項目を残せばいいか」「どう整理すれば分かりやすいか」を一緒に考えてくれます。文章を書くのが苦手でも、下書きを作ってもらえる。情報が増えてきたら、要約や分類も手伝ってくれる。
AIは代わりに終活をしてくれるわけではありません。でも、一人では続かなかった作業を、無理なく続けられる相棒になってくれています。

終活は、「残される人への思いやり」 #
終活という言葉には、どこかさびしい響きがあります。でも、実際にはじめてみると印象は変わりました。これは「人生を終える準備」というより、「残される人が困らないための準備」なんだと感じています。
少しずつでも情報を整理しておけば、もしもの時に家族が慌てずに済むかもしれない。それだけでも、はじめる意味はあると思っています。
おわりに #
僕の終活は、まだはじまったばかりです。完璧を目指しているわけではありません。少しずつ整理して、少しずつ形にしていく。そんな記録も、このブログに残していこうと思います。