環境が整った。
同期もできた。スマホで書いたメモが数秒でPCに反映される。「完璧だ」と思った。
そして気づいた。何を書けばいいのかわからない。

空白のノートを前に、カーソルだけが点滅していた。Evernoteで失敗したときと同じ匂いがした。「溜めるだけで見返さないやつ」になる予感。
ここで僕を救ったのがデイリーノートという仕組みだ。
デイリーノートとは何か #
Obsidianには「今日の日付でノートを自動作成する」機能がある。それがデイリーノートだ。
ボタンひとつ(またはショートカット)で 2026-06-20.md というファイルが開く。毎日同じ操作で、今日のページに飛べる。
これだけだとただの日記帳だ。
ここにテンプレートを組み合わせると、一気に使えるツールになる。
テンプレートを作ると「書き出し」が消える #
メモが続かない理由のひとつは、「さて何を書こうか」と考える時間だ。
テンプレートを設定しておくと、デイリーノートを開いた瞬間に骨格が入っている。あとは埋めるだけ。
僕が使っているプラグインは Templater(無料)だ。Obsidianのコミュニティプラグインから1分でインストールできる。
僕が実際に使っているデイリーノートのテンプレート #

こんな構成だ。
## 今日のフォーカス
-
## タスク
- [ ]
- [ ]
- [ ]
## メモ・気づき
## 振り返り(夜)
よかったこと:
気になったこと:
明日やること:シンプルに見えるが、この構成には理由がある。
「今日のフォーカス」は1行だけ。 今日一番大事なことを1つだけ書く。タスクが10個あっても、フォーカスは1つ。これを決めてから動くようになって、「なんとなく忙しかったけど何もできなかった日」が減った。
「タスク」はチェックボックス形式。 完了したらチェックを入れる。残ったものは翌日のテンプレートに引き継ぐ。
「振り返り」は夜に書く。 朝に書いたことと夜に書いたことが1つのファイルに並ぶ。1日の解像度が上がる。
50代的な「忘れ対策」として使っている #

正直に言う。最近、ちょっとしたことをすぐ忘れる。
「あ、あれやらなきゃ」と思って、30秒後には忘れている。
デイリーノートを常に開いておくことで、思いついた瞬間にメモできる。スマホでもPCでも同じファイルが開ける(vol2のLiveSyncのおかげだ)。「思いついたら即メモ」の摩擦を限りなく下げることが、50代のメモ習慣を続けるコツだと思っている。
手帳だと「カバンから出す→ページを開く→書く」という手順がある。Obsidianなら画面を開けば今日のページが待っている。
まとめ #
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| デイリーノート | 毎日の日付でノートを自動作成 |
| Templater | テンプレートで骨格を自動挿入 |
| フォーカスは1つ | 今日の最優先を1行で決める |
| 振り返りは夜 | 朝と夜で1日が完結する |
| 常に開いておく | 思いついた瞬間に書く習慣 |
環境(vol2)より、使い方(vol3)の方が実は難しい。環境はお金か時間で解決できるが、続けられる習慣を作るのは設計の問題だ。
テンプレートを自分の生活に合わせてカスタマイズしていくのが、Obsidianを「上がり」と感じた理由のひとつでもある。
次回(#4)は「リンクとタグで情報をつなげる — Obsidianが単なる日記帳でなくなる瞬間」の予定です。
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