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もうAIに毎回説明しなくていい。ObsidianでAIの「共通コンテキスト」を作る方法 #4|AI連携編

mamio
著者
mamio
まみおブログへようこそ。日々の気づきから、趣味の車中泊や少しマニアックな機材のレビューまで、好きなものを自由気ままに書き留めています。

AIを使いはじめてしばらく経ったとき、ある不満が積み重なっていた。

「また自己紹介か」

Claude、Gemini、ChatGPT。それぞれのAIを開くたびに、同じ説明を繰り返している自分がいた。自分がどんなガジェットが好きで、運用しているブログがどんな方針なのか、SNSの使い分けルールはどうなっているか。毎回ゼロから説明して、毎回「なるほど、それを踏まえると……」というやり取りからはじまる。

便利なはずのAIが、なんだか面倒に感じはじめていた。

ChatGPTにもメモリ機能やカスタム指示があるので、同じような対策はできるはずだ。ただ僕は普段Claude CodeとGeminiを主に使っているので、この記事ではこの2つを例に紹介する。

同じ自己紹介文を繰り返し入力してうんざりしている様子


きっかけになった、AIの「うっかり」
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決定的だったのは、この記事の下書きをAIと一緒に作っていたときだ。

自己紹介の例文として、AIが仕事の内容にまで触れた一文を、当たり前のように書いてきた。

このブログ(mamio69.com)は仕事や投資の話を一切書かない、プライベート専用でやっている。そのことは何度も伝えてきたはずだった。それでもAIは、話の流れの中で自然に仕事の話を混ぜてくる。

「言ったはずのルールを、AIは平気で忘れる」

これが一番厄介な問題だと気づいた。プロフィールを覚えてもらうだけでは足りない。守ってほしいルールごと、毎回思い出させる仕組みが必要だった。

もちろんAIが悪いわけではない。セッションが変われば文脈がリセットされることもあるし、複数のAIを使えば、それぞれに同じルールを伝えなければならない。だったら、ルールを一か所にまとめて管理した方が合理的だと思った。


気づいたこと
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ある日、ふと思った。

「これって、Obsidianに解決策があるんじゃないか」

Obsidianはローカルのテキストファイルを管理するツールだ。そのVault(保管庫)に「自分のこととルールを書いたファイル」を置いておけば、AIに読み込ませることができる。

Claude Codeというツールを使えば、Vaultのフォルダを直接参照しながら会話ができる。Geminiにはカスタム指示という機能があって、あらかじめ「この人はこういう人で、こういうルールがあります」と設定しておける。

つまり、一度書いたら複数のAIで使い回せるんじゃないか。

正確に言うと、AI同士が本当に「記憶」を共有しているわけではない。実際にやっているのは、同じ内容の1枚のファイルを、それぞれのAIに毎回読み込ませているだけだ。それでも使う側からすると、まるで記憶が同期しているように感じる。


_context.md を作る
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やったことはシンプルだ。

Obsidian Vaultのルートに _context.md というファイルを1つ作った。

中身はこんな感じ。

# まみお — 共通コンテキスト

## ユーザープロフィール
- ガジェット好きの50代
- 趣味: 車中泊・カスタム・工具収集
- ブログ(mamio69.com): プライベート専用
  ガジェット・趣味・ライフスタイルのみ書く
  仕事や投資の話は一切書かない

## 行動指針
- 簡潔・的確に答える
- 提案するときはブログの分離ルールを必ず守る

自分の基本情報と、AIに守ってほしいルールを書くだけだ。難しいことは何もない。

具体的には、こんな項目を書いている。

_context.md に書いていること
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  • ブログの運営ルール(何を書いて、何を書かないか)
  • 各SNSの役割分担
  • 文章の好み・呼び方
  • AIへのお願い(口調や答え方の希望)
  • 「これは提案しないでほしい」という禁止事項

プロフィールというより、AIと一緒に作業するときの運用マニュアルを1枚のMarkdownにまとめた、という方が近い。

1つのテキストファイルから複数のAIへ矢印が伸びている概念図


Claude への設定方法
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Claude Codeを使っている場合、Vaultのルートに CLAUDE.md というファイルを置くと、Claude が自動的に読み込んでくれる。

うちの CLAUDE.md はこんな構成にした。

# Claude 動作ルール

ユーザー情報は _context.md を参照。

## セッション開始時
1. _context.md を読む
2. 関連フォルダを確認する

_context.md に詳細を書いて、CLAUDE.md からそれを参照する形だ。情報を一箇所にまとめておけば、更新するときも楽になる。

Vault内で claude コマンドを起動すると、CLAUDE.md の指示に従って _context.md を読み込んでくれる。「あなたは誰ですか」からはじめなくていい。


Gemini への設定方法
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Geminiにはファイルを直接読み込ませることはできない(Claude Codeのような使い方には対応していない)。

ただし「カスタム指示」という機能がある。Geminiの設定画面から入れる項目で、ここに書いた内容がすべての会話に自動で適用される。

_context.md の内容を要約したものをここに貼り付けた。文字数制限があるので、全部は入らない。優先度の高い情報から書いた。

あなたは「まみお秘書」です。日本語で簡潔に応答してください。

ユーザーはガジェット好きの50代。
mamioブログはプライベート専用。仕事・投資の話は一切提案しない。

これだけで、毎回の説明が不要になった。


実際に使ってみて
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正直、思った以上に快適だった。

Claudeを開いた瞬間から「まみおさんのブログはプライベート専用なので……」と向こうから気を使ってくれる。Geminiも「ガジェット関連でいうと」という切り口で話してくれる。

毎回ゼロから教え込む手間がなくなった分、本題に集中できるようになった。

ひとつのファイル(_context.md)を更新するだけで、複数のAIの「記憶」が揃う。これが地味に嬉しい。

満足そうな表情でデスクに向かう様子


まとめ
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やったことをまとめると:

  1. Obsidian Vaultに _context.md を作る(自分の情報・ルールを書く)
  2. CLAUDE.md から _context.md を参照させる(Claude Code用)
  3. _context.md の要約を Gemini のカスタム指示に貼り付ける

以上だ。

AIを賢く使うコツは、毎回うまく質問することではなく、毎回同じことを説明しなくて済む仕組みを作ることだった。

AIを使いこなすというのは、実はAIそのものよりも、「情報をどう整理するか」の問題なのかもしれない。Obsidianはその整理場所として、ちょうどいい。


このシリーズはここまで vol1(経緯編)vol2(LiveSync編)vol3(使い方編) と続いてきた。

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